令和フィルムカメラ(21) 大口径レンズ!リベンジのヤシカハーフ17

こんにちは。上野治療室からです。

カメラの話。です。

少し前にリコーキャディーの話を書きました。

このカメラ、リコーキャディーのレンズの写りがとても気に入ったのです。
ネットで検索をすると富岡光学製のレンズを使っている、と言う事でした

富岡光学は各社にレンズを供給した後、1960年代にヤシカの傘下に入り、
その後コンタックスブランドのレンズを作ったり、
リコー製一眼レフのレンズを作ったりもしていた会社、と言う事らしいです。ざっくり。

と言う事はヤシカ製のカメラは富岡光学のレンズを使っている筈!?
気になる!もっと試してみたい!!と思って手元のカメラを探したらありました。


ヤシカハーフ17です

こちら以前修理しようとチャレンジして直らなかったものとは別。
前回の記録はこちら。

つまり二台目。そう、、二台目。。。果たしてリベンジなるか!?ということになります。

とはいえ前回痛い目に遭ったので状態の良い個体です。
キャップがついて内部のセレン光電池も大丈夫そうなもの。
見つけてつい買ってしまいいつか直そうと思っていたものです。

と言う事で軍艦部を開けてファインダーを掃除して
モルトを貼り直してあげて掃除。

この個体にありがちなフライホイール部分への注油を慎重に行って終了。
シャッターが開閉しなかったのがちゃんと動くようになりました。

このカメラも苦手なストラップが片方しかついてないタイプ。
どうしたものかと思ったのですが、パラコードでストラップを作ってみました。

短くすれば手首に通せて、伸ばせば首にかけられる。
意外といい感じでした。

ヤシノン3.2cm F1.7の大きなレンズがついています。F1.7なのでヤシカハーフ17。

セレンで露出を取って絞りとシャッタースピードを一律に決めるプログラムシャッター方式。
OLYMPUS PENで言うとEEDに相当するモデルです

ファインダー内には1/30から1/800までシャッタースピードが表示されていますが
自分ではセット出来ません。

さて、撮れた写真です。フィルムはFUJICOLOR100

おお。ばっちし。ひとまずセレンが生きていてよかった。
シャッタースピードもちゃんと出ているようです。

ほんの少しアンダーなのかも?と思いますがでも補正で何とでもなるレベルです。

上野駅の1階の影になってる部分の人物も写ってますし、ビルの窓の中の蛍光灯までしっかりと見えます


上からの影がかかってるのを撮ってレタッチしてみました。
コントラストも充分に出ていますし、屋根の鉄骨の質感もいい感じ。

たまにはいいかな、と思って逆光で撮ってみました。
光が差し込んで中央部がハレーションしてますが意外と写ってますね。頑張ってるなあ。

目測ですがピントも合わせられますので結構シャープに写ります。

細かい木の描写もいい感じ。

梅の花と影もしっかり撮れました。色合いも好みです。
中間調が柔らかい、って言われました。なるほどなあ。

ちょうど東京マラソンの最中に都内に出た時の写真。
無限遠もよく写ります。

このカメラ、右側にパトローネを入れてフィルムが左に進みます。
巻き上げノブがフィルムを進める歯車部分のパーツにほぼ直結、みたいな仕組み。

これ、凄く巻き上げが軽くていいです。スパッと巻けます。

左手で巻くのも個人的には違和感なく。いい感じです。
最後まで重くならずちゃんと巻けてるか不安になる位でした 笑

なので巻き上げのクランクが底面右下についています。
上面に余計な物を付けたくなかった、というデザイン的にも凝った一台なのでしょう。きっと。

ここのところマニュアルのハーフサイズカメラばかり使っていたので
目測の距離を合わせてあとはシャッターを押すだけ、という
プログラム機は久しぶり。簡単手軽でパチパチ撮れて楽しいなあと思いました。
家族旅行のスナップなんかだとこの位手軽なのが重宝されたんでしょうね。
時代を感じます。

やはり富岡光学製のレンズ、写りが好みです。
他のレンズも気になるなあ。と思いました。

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