ヘッドホンのヘッドバンド修理

こんにちは。上野治療室からです。

今日はヘッドホンの話です。
YAMAHAのHPH-MT220というモニターヘッドホンを使っております。
50Hzより低い帯域もモニターしやすく、便利に使っております。

既に製造中止になっているモデルでして、イヤーカバー(耳が当たる部分)の合皮が剥がれてしまい
それは市販品と交換したのですが

この度ヘッドバンド部分の合皮も剥けてきてしまいました…。
このままでももちろん使えるのですが、破片がポロポロと落ちてきてどうにも不便。
修理に出すと15000円ちかくかかるというので、自分で直そう!と思いまして
今回綺麗に直しました。

まずは側面のネジを外して
ヘッドカバーの端の部分、押さえているところを外します。

ぐるりと革が巻いてあり、内側で縫ってありました。端が両面テープで押さえられていたので剥がします

どうしようか、と少し悩んだのですが、革を再利用する訳でもないので、
上からハサミを入れて切ってしまいました。
革の部分だけ外し、本体についているスポンジはそのまま使用します

ヘッドバンドに新しく巻く革は、アメ横のガード下で買ってきました。
柔らかい羊?の革で、少し大きめのハギレが200円で買えました。

端にミシン目が残っていたので切り落とします

ヘッドホン本体に合わせてキリなどで万一傷が残ってもいいように内側にラインを引き、
線に沿って革を切ります。

ここまで来たら革に縫うための穴を開けます。
ステッチルレットという道具で革に穴を開けて、それだけではちゃんと開かなかったので
錐を使ってしっかりと穴を開けました。

この辺の道具は全てレザークラフトツールのセットをネットで購入しました。
1000円程度で買える道具セットですが、意外となんとかなるものです。

という事で穴を開けた革を縫っていきます。
今回は針を2本使い、ベースボールステッチという交互に縫うやり方で縫いました。

コツとしてはヘッドバンドの幅にギリギリ足りない位の大きさに革を切る事です。
革は意外と伸びますので糸をしっかり引っ張りながら縫うと、綺麗に包む事が出来るようです。

僕も初めてやったので手探りでしたが、少し余るくらいにしたのを一度切って
ギリギリの幅に直しました。


最後の部分まで縫い終わったら裏側で糸を縛ります
(端の部分が少し大きかったようで、革が寄ってしまってます)

ネジ留めが出来るように革の端を切り落としてパーツを止めて

完成です!!
少々ヨレはありますが、以前のようにボロボロと落ちてくるものもなく
快適に使えております。

費用もレザークラフトツールのセットに革のハギレで合計1000円程度で修理出来ました。
ヘッドバンドの補修でお悩みの方、意外と少ない出費で、簡単に直す事出来ますよ!