令和フィルムカメラ(12)よく写る!思い出のCanonDemi
こんにちは。上野治療室からです。
新年最初のカメラのお話です

CanonDemi。キヤノンデミ。面倒くさいからカタカナで書きますか。
2台持っています。その話をしようかなと思います。

こちらのデミは20年以上前に買ったもの。
確か記憶が正しければ旅行で名古屋に行った際、大須の古道具屋のガラスケースに
革ケースに入ったストラップ付きデミを発見したのでした。
確か価格は5000円。ここまでしっかり覚えてるんだからそこで買ったんだと思います。
これで勘違いだったらどうしよう?と思うんですがきっとそう。
旅行先で買ったキヤノンデミなのです。そういうのって覚えてますよね。
(あやふやになってますが。。)
フラッシュのカプラーは後日購入しました。ケースがだいぶ傷んで来てますが
付属品がある程度揃っている思い出の品。
で、今年になって久しぶりに撮影しようと思い引っ張り出したところ露出計の針が動いていない。
これはセレンがダメになってるな、そういえば昔使ってた時も動作が怪しかった気がする。
ならばセレンだけ付け替えてあげよう、とジャンクで購入してきたのが2台目のデミ。
という事で2台あるのです。

知ってるものと思って説明は省いていますがキヤノン製のハーフサイズカメラです。
丸っこいボディーがかわいい。という事でセレン交換のために分解していくべく表面の革を剥ぎます
微妙に写っていませんが端に4つネジがあるのでそれを外して表のリングを外すとガワがごそっと取れます


案外分解は面倒です。露出計にアクセスするには巻き上げレバーと巻き戻しクランクを外す必要があります。


レンズの右上側。金属の爪で押さえられてるプラスチック部分の裏にセレンが入ってます。
言うなれば太陽電池のパネル。


写真で見ると何だかわかりませんが、部品取り用のもう一台も同じように分解をしてます。
二台同時進行。

で、外してみてびっくりしたんですが、露出計のメーターが振れているんです。
ちゃんと動いている。あれ?セレンが原因ではない。
どうやら途中はんだ付けしてある配線部分の接触不良が原因だったようで。
ここをはんだ付けし直したらちゃんとメーターは直りました。これで解決。やりました!!

と、言う事で部品取り用のお役御免となったもう一台のデミ。
こちらはレンズにカビが出ているので掃除してやることにしました。

前玉回転式なのでひねってやればあっさり外れます。
後玉も外れて中まで掃除してカビが取れて綺麗になりました。あーよかった。


もう一台の元々持っていたデミ、露出計の部分を外したら戻すのに大変な事になりました。
分解の際はお気をつけください。歯車の位置出しが結構面倒です。
メンディングテープで仮止めでもしておけばよかった。
黒のビニールテープで巻いてある部分がはんだ付けをした部分です。

という事であとはモルト張り。デミは裏側全面に貼らないといけない上に形が複雑!
という事で市販のレーザーカットしてあるモルトを購入しました。二台あるし。無駄にはならないです
という事で完成。試写して来ました。
今回は2台目のレンズにカビが出ていた方。フィルムはFUJICOLOR100

どうでしょうか!?
色乗りの良さ、葉っぱの細かい部分までしっかり写っています。
久しぶりに使いましたがやっぱりよく写りますね。キヤノンデミ。
ハーフサイズカメラにしておくには勿体ない写りです。でも人気ないんですよねえ。
中古では完動品でもあまり高くなく。これから人気が出るんじゃないでしょうか??

明るいところだと若干フレア気味になりますがそれでも写りは良好。
下草の細かい感じまでしっかり写ってるし。すごいですよね。

被写界深度浅めに設定すればボケますが
シャッタースピードと絞りは固定なので難しいことは出来ないです。とはいえこの写りですからね。。

近距離の撮影もいい感じです。屋内ですがしっかり写ってます。
歯車のダイヤル式ではなく巻き上げレバーなのも楽しいですよね。
片手ストラップを手首に通しておいて、パチパチスナップを撮っては素早く巻き上げ。
この軽快さは他のハーフサイズカメラにはない魅力だと思います。
ということでキヤノンデミ、いいカメラです!
気になる方はまだ間に合いますよ!きっと!