令和フィルムカメラ(8)　良く写る！ミノルタレポ ”minolta repo”

こんにちは。上野治療室からです

フィルムカメラが流行っている、という話をよく聞きます。
今年になってフィルムカメラを再開したので流行りに乗ったタイプなのですが
実際どこで流行っているんだろう？という感じは少ししています。

20年位前に比べると中古市場も随分と様相が変わっていて
以前は安かったアレがこんなに高くなり、逆にそこまででもないものが
意外と安くなっていたり。
中古カメラ屋やメーカーが修理受付をしなくなっている影響なのでしょう。
以前では考えられないようなニコンF4がジャンクコーナーに並んでいるのを見かけます。

と言う事でジャンクコーナーにあったこちらのカメラを買いました。
ミノルタレポです。

いわゆるハーフカメラを集めていた話は以前書きました。
ミノルタレポ、存在は知っていましたが20年くらい前は中古で出回る個数は少なく
人気機種だった気がします。当時は高くて手が出ませんでした。

買えなかったあのカメラが安く！となるとつい買ってしまう訳でして。。

こちらのカメラは露出計は動作していてレンズも綺麗。ただシャッターが切れず巻き上げも出来ない個体。
買ったはいいけど何とか直らないものかな？と考えてカメラの修理教室に行き直し方を教えて貰いました。
そこの話は後日でも書くとして。紆余曲折あって何とか修理完了。

使えなかったカメラが直るというのは嬉しいし楽しいです。
もっと早く始めていればよかったなあ。

早速撮影！と思ったのですが、他のカメラにフィルムが入っているので
そっちを使い切ってからにしよう、と思い先延ばし先延ばしになっていたのですが
先日ようやく試写をしました。

フィルムはFUJICOLOR100。
本体内蔵の露出計で合わせてAUTOモードで撮影。
フィルムスキャンしてレタッチ。(クリックすると拡大します)

いやいや！すごくないですか？写りの良さにびっくり。
水と石の質感やシャープさ、あとシャドー部分の黒が濃く出るなという印象。
FUJICOLOR100の割に緑色が強く出ないなーと感じました。

青空や雲も綺麗に出ますし建物の線が真っすぐだなと。

逆光気味に木を撮ったのですが幹の感じもよく写りました。

前玉回転式のカメラって使いにくいなあと思っていたのですが
左手で持ってレンズ部分のギザギザに人差し指を当ててやるといい感じに回転するので
風景を見ながらだいたいの距離を手の感覚とクリックで合わせて目視で確認。

露出計の針と黒いダイヤルのガイドを一致させて撮影。結構テンポよく撮れます。
巻き上げの背面ダイヤルはやや重いですが許容範囲内。

焼肉屋の看板の赤が鮮やかだったので撮ってみました。と
近距離の花もテスト撮影。どちらもピントが来ていました。

それとレンズ、というか焦点距離がとても使いやすい。いや、自分にしっくり来るのです。

どうやら自分は50mmの標準レンズが苦手なのでは？という気がしています。

レンジファインダーで「この位かな？」と思って構えてみると50ｍｍだと
ちょっとフレームからはみ出ている。二歩くらい下がって撮るという感じ。
見ている風景と脳内で思い描いているフレームサイズが一致してないのです。
というか50ｍｍだと思っているよりちょっと狭い。

30mm/f2.8のレンズですのでフルサイズに換算すると45ｍｍ
この5mmの差がちょうど良く、構えた位置で撮影してフレームに収まる。
すごく使っていて気持ちいいです

仕事終わりに夜のアメ横を撮影してみました。
ISO100のフィルムだしどうだろう？と思っていましたが案外写っていてびっくり。
光源付近にフレアが出ますがこれも味でしょうか。

すごいすごい！と仕上がりを見て大満足でした。しばらくこれでいいかも。

ひとつだけ、個人的にいまひとつなのはストラップを片側にしか付けられない事です

カメラは両側にストラップをつけて肩から下げたい方なので
ここだけ何とかしたい。底面にストラップをつけられる金具で何とかしていますが
もう少し何か考えたいかも。という位にお気に入りです。

先日 #ハーフサイズカメラ写真展を見てとても感銘を受けました。ので昨日は手持ちの #ミノルタレポを整備しました。シャッターと絞り羽根のネバリがあったのがメンテ後は快調に。調子悪いカメラが動くようになるのは嬉しいですね pic.twitter.com/FwBkJtwHje
— 田村指圧治療院 (@tamura_shiatsu) September 5, 2024