部活動の休日問題

こんにちは。

今月6日、文部科学省は全国の教育委員会などに
学校の運動部活動について、適切な練習時間や休養日を設けるよう
通知しました。

soccer_dribble2

決まった休みを設けていない部活動が多く
指導する教員の長時間勤務から負担が大きい
授業の準備が出来ないなどの問題が出ているそうです。

色々な問題があると思います。
一度には書ききれないかもしれませんが、治療師としての立場から
思ったことを書きたいと思います。

まずは部活動を行っている生徒さんの話です。

中高生の成長期に運動を行うのは大変良いことだと思います。

当院では治療に来た患者さんに
「以前何かスポーツをやっていましたか?中高生の頃は運動部でしたか?」
という質問をする事がよくあります。

筋肉が発達する時期にしっかりと運動をされていた方は
その後特に運動をしていなくても筋肉がしっかりとついている方が多く
細く筋肉も華奢な方は部活動をあまりやっていないような傾向を感じます。

かくいう僕自身も、中高時代は運動部ではありませんでした。
正直運動も得意ではないですし、苦手です。

この仕事をするようになってから
「成長期に運動すること」の重要さについて気付かされました。
しかし、それが分かっていても運動はしなかったと思いますし
出来なかったと思います。

都内では、参加する生徒の体力増進を目的として一日1時間程度
週4-5回程度だけ軽い運動を行うような部活動を設立した中学校があるそうです。

部全体の連帯責任などに過剰に縛られずに運動だけを行えるような部活。
このような取り組みがもっと増えるといいのでは?と思いました。

一方で、運動部に所属している中高生の学生さんが治療に来る事があります。
共通して言える事は、皆疲れており、腰や膝、肩などどこかに故障を抱えています。

そこまで休みなく、痛みや負傷を抱えてまで部活動をやらなくても…。と
正直思ってしまいます。

これが強豪校であったり、大会に出るような実力のある方が多いと
故障や怪我をしていない学生さんはいないという話も聞いています。

成長期に傷めた身体は、意外とすぐに治ります。
しかし無理をすると、その後の人生でずっと痛みを抱えて生活するような
怪我にもなりかねません。

プロスポーツではなく、体力の増進が目的の部活動ならば
そこまで頑張らなくてもいいのでは?
成長期の怪我のリスクやオーバーワークにならない指導もするべきなのでは?
みたいな事を少し考えてしまいます。

また、指導する先生も治療にいらっしゃいます。
多くの方は休みが無く、部活動を担当していると治療に来る時間も
なかなか取れない、と仰っております。

こちらも少子化に伴い、先生の負担は増えているそうなので
部活動の負担が減れば何か改善するのかも、と思いました。

全体的にまとまらない文章になってしまいましたが
現状、部活動を行う生徒だけでなく先生も大きな負担になっているように感じます。

怪我や故障が無く、健康や体力増進が出来て、
スポーツが好きな人達は自分たちの実力が伸ばせるような場になる。

また先生達も十分な休暇が取れ、日程の無理がないような部活動。

一度には難しいと思いますが、少しずつでも変わっていけば、と思っております。

日々

前の記事

フリクションのボールペン
日々

次の記事

休日のうどん打ち