ノロウイルスとインフルエンザ(2)

こんにちは。
東京都が感染性胃腸炎とインフルエンザの流行が始まったと発表しました。

それを受けて、昨日はノロウイルスについて書きました。
http://tamura-shiatsu.com/healthy/1826

今日はインフルエンザについて書きたいと思います。

東京都|都内でインフルエンザの流行開始
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2016/11/24/25.html

インフルエンザに関しては特に説明は不要だと思います。
一般的な風邪とは異なり、感染力が強く、重篤な症状になりやすい
ウイルス性の急性感染症です。

咳やくしゃみなどの飛沫感染が一般的ですので、
人の多いところではマスクを着用する、出先から帰宅したら
手洗いうがいを行う、などの対策が有効です。

そしてよく聞かれるのが、インフルエンザワクチンの予防接種です。

聞く人によって意見がまちまちなので、
色々と資料を調べてみました。

それによると、
インフルエンザワクチンの感染予防の有効率は成人で60%程度、
という事だそうです。

これは、「60%が感染しない」という数字ではなく、
「ワクチンを摂取しないで感染した人のうち60%は、
予防接種を受けていれば感染は予防出来た」という数字になります。

例を挙げると
予防接種を受けないひとが100人いたとして、
そのうち50人がインフルエンザに感染したとします

この100人が全員予防接種を受けていたとすると、
50x0.6=30
つまりインフルエンザに感染するのは100人中20人になる

という事なのです。

因みにこの発症率、成人の場合でしたが、高齢者や小児の場合は
30%程度に下がるそうです。

しかもワクチンはその年に流行するであろうウイルスを予想して
ウイルス株を培養しますが、これが外れると有効率は更に下がります。

これはワクチンの有効率としてはかなり低い方になります。

しかし、ワクチンにはもうひとつ大事な役割があります。
肺炎やインフルエンザ脳症などの重症化を防ぐ重症化予防の効果です。

65歳以上の高齢者や喘息、心血管疾患、妊婦などは
ワクチンを予防接種することで、重症化を80%近くの割合で
防ぐ事が出来るそうです。

小児や高齢者の方がご家族にいらっしゃる方、
年末年始にかけて長期療養施設に御見舞に行く予定の有る方などは
予防接種を受けておくと、重症化を防ぐ事が出来る、と考えられます。

インフルエンザの予防接種は、受けてから2週間ほどで抗体が出来て
最長で5ヶ月程度効果が続くそうです。
流行の兆しが見え始めた頃ですので、今から予防接種を行えば
ピークまでには充分に間に合うかと思います。

健康状態と相談をして、予定されている方はお早目に。

因みに私、今年の冬にB型インフルエンザに罹患しました。
リレンザといういい薬があり、すぐに楽にはなりました。

予防接種に関しては迷っております。
どうも体質的に合わないのか、予防接種を受けてから1ヶ月位
微熱が続いた事が数年間続けてあり、それ以来予防接種はして
おりません。

この冬はどうしようか…
健康で過ごしたいと思っております。