乳幼児は重症化する事があるRSウイルスが流行に注意
こんにちは。上野治療室からです。
乳幼児など、小さいお子さん達の間でRSウイルスが流行しているそうです。
RSウイルスは急性の呼吸器感染症の原因となるウイルスです。
新生児から感染する可能性があり、生後1歳までに半数以上、
2歳までに100%の確率で感染するとされています。
もちろん、大人でも罹患します
一般的には風邪に似た症状で済むことが多いのですが、新生児や乳幼児は感染すると
重症化しやすく、肺炎や細気管支炎を起こすと入院が必要になるケースもあります。
大人の場合、罹患しても風邪に似た症状が出る程度で一般的にはあまり酷くはならないようです。
新型コロナウイルス流行の影響で手洗いうがいをするようになった結果
去年は13人しか感染者が出ませんでした。
しかしそのせいで、RSウイルスに感染していないため免疫を持たない子供が多く
今年は一昨年の8倍近くの感染者が出ているそうです。
例年ですと秋口から冬にかけて感染者が急増する感染症ですので、かなりの数の
感染者が出ている事になります。
手洗いうがいを心がけるのはもちろんですが
ご家族や親戚などに新生児、乳幼児がいらっしゃる方は十分にお気をつけ下さい。
様子を見て風邪よりも酷い症状があるようでしたら早めにかかりつけ医を受診しましょう。
先日ブログに書いたインフルエンザウイルスの件もそうですが
新型コロナウイルスが思わぬところに影響を及ぼしているようです。
そして基本的な公衆衛生としての手洗いうがいの優秀さに改めて驚きを感じております。
新型コロナウイルスワクチンの接種も少しずつ進んでいるようです。
皆さんも健康には気をつけて。梅雨時を乗り切りましょう