肩?股関節? の勘違い

こんにちは。上野治療室からです。

「今日はどこが痛いですか?」
「痛いところ、気になるところはありませんか?」

来院された患者さんには、いや来院する前のお電話の段階でも
痛い場所、気になる場所、いわゆる「患部」はどこですか?という質問をします。

これはいくつか理由があります。
何度か来院されている方の場合、施術による治療効果はどの位出ているか?
逆に痛みを感じいないか、などですが
患者さんが痛いと思っているところと、施術をする私が思っているところが一致しているかの
確認をしている事もあります。

これはどういう事か?今日はそんなお話を書きたいとおもいます。


随分むかしの話です。まだ若い頃のはなし。

「肩が痛いです」という患者さんがいらっしゃいました。
動かすと痛く重い。との事。

結果として患者さんは肩こりが辛くて来院されており
気になる場所はこの辺。

 

イラストの赤い丸で囲った辺りがこる、ということでした。

 

ところが。
最初に話を聞いて私が「この患者さんは肩が痛いのか」と想像した箇所は
この辺でした

はい。いわゆる肩の部位です。

では最初に貼ったイラスト

ここはどうなのか?肩じゃないのか?といいますと

肩だと思います。

ただ、指圧、マッサージをする時には「首ー背中」のラインの延長として考えているので
何となく肩、というよりは首か背中だなあと思っていました。

最近ではこのような勘違いをすることもなくなりました。
まだ私も若く、勉強不足で理解の足りなかった頃の話です。

 

同様の話で「股関節が痛いです」と来院された患者さんがいらっしゃいました。

患者さんの訴える患部は腰のこの辺りだったのですが

実際の股関節はもっと下です。イラストなのでややアバウトですが
骨盤の下部に大腿骨は付きます。

ただ、お尻の奥の筋肉(中殿筋)が骨盤と大腿骨に付着して股関節の運動に寄与しますので

「股関節を動かした時に患部が痛い→股関節が痛い」と言っても間違いは無いのです。

 

 

肝心なことは、患者さんがどこが痛いのか、気になっているのかをしっかり確認する事。
そして自分で思い込まない事だと思っております。

と、言うことで痛い箇所、つらい場所について何度か確認をさせて頂く事があるかと思います。
ご理解、ご協力のほどを宜しくお願い致します。