手の痺れの患者さん

こんにちは。

先週辺りから続けて、手の痺れを訴える患者さんがいらっしゃいました。

肩こりから手の痺れを感じるケースはよくあるので
さほど驚きはしないのですが、珍しく続けて似たような症状の方が来ました。

朝晩急に冷え込んだり、かと思えば蒸し暑い日が続いたせいなのでしょうか?

 
という事で今日は手の痺れについてお話しします。

手が痺れて取れない場合、どこから来る痺れなのかを調べていきます
大きく分けると腕、肩背部、頸部、その他という感じです。

問診や触診を行い、また症状を感じてどの位経っているのかなどで
順番に判断をします。

一般的に多いのは肩背部周辺から来る痺れです。
斜角筋症候群、また腋窩(脇の下)の付近の筋肉が硬くなると
神経が触れて痺れを感じる事があります。
このような場合は該当箇所を指圧で緩めて筋肉をほぐしてあげる事で
痺れが軽減していきます。
ピンポイントで一か所だけ筋肉が硬くなり、それが原因で痺れる事は
殆どありません。全身の繋がっている筋肉を緩めていきます。
そして患部である腕部、特に肘から下の末端部分の硬くなっている
筋肉を緩めて、末端の骨格を調整していきます。
全体的に緩むのでだいぶ軽く、ラクになる筈です。

一方、頸部が原因で痺れているケースです。
例えば頚椎にヘルニアがあり、神経が触れているようなケースなどを
便宜上こう呼びます。
このような時には頸部の指圧を重点的に行い、最後に頸部の調整を行えば
痺れはあっという間に軽くなります。

あとは継続して治療を行い、ヘルニアの箇所の循環を良くする
骨格のバランスを整えて患部の負担が減るようにする
また運動療法と併せて筋肉がついてくれば、慢性的な痺れも軽減して来ます。

最後はその他の場合です。
例えば手術の際に神経を傷つけてしまい、それで痺れるようになった
また、数日前に転倒して頭を強く打っており、それから手が痺れるなど
上記に無いようなケースです。

神経が傷ついてしまった場合は、なかなか治すのは難しいです。
ただ、長い間治療をしていくと、少しずつ痺れが治まる、また痺れても
気にならなくなってくる、手を使った作業がしやすくなった、
という患者さんは今までにいらっしゃいます。
こうなると最低でも半年~1年程度は継続して治療が必要になります。

また、脳が原因で痺れが出ているケース。
このような場合は病院にかかって下さい。命に関わる事もあります。

 

最後に自分で簡単に出来る手の痺れのケアについて紹介します。

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バラコンバンドを使って手先を巻きます。
親指からスタートして、順番に指の間にゴムをかけていき、
手のひらに巻いて、余った分を前腕部に巻きます。

2分位で痛くなってくると思います。特に痺れが酷いときには
あまり無理をせずすぐに外し、その分何回も回数を巻いていきます

手先の筋肉が緩み、血行がよくなってくると痺れも違う筈です。
それでもなかなか改善しない場合は、早めにご来院下さい。

また、バラコンバンドの巻き方指導及び販売も当院で行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。

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