スポーツ選手が恥骨を傷める理由
こんにちは。上野治療室からです。
気づくと1月も半分過ぎました。早い!あっという間です。
お正月の話ですが、自宅でのんびりと駅伝などのスポーツを観戦する毎日でした。
競技内容よりもスタート前にどのようなコンディション作りをしているか?などを
見るのが好きです。今年は寒かったせいか毛布などを持ち込んで冷やさないように
している選手が多かったように感じました。
駅伝や高校サッカーでもそうなのですが、
選手の中で「恥骨を傷めて出場を見合わせる」という話を何回か聞きました。

恥骨というのは骨盤の全面、図の丸で囲んだ部分のあたりです。
足を傷めるなら分かるのですが、骨盤の前面を傷めるのは何故なんだろう?
ということで調べてみました。
恥骨周辺の炎症、恥骨炎などは長距離走るスポーツ選手などではよくある症状なのだそうです。
内転筋の使いすぎによって筋肉の停止部に負担がかかり、痛みが出るそうなのです。

何となく図にしてみました。
内転筋、薄筋、恥骨筋は太ももの内側にある筋肉で
どれも恥骨周辺に筋肉が付着しています。
このせいで筋肉を使いすぎると炎症が出るという事なのです。
ひどい場合には炎症からばい菌が入ったようになることもあるそうです。
適度な休息と併せてストレッチなどを行い、筋肉の負担を減らしていくことが大事になります。
専門医などの診断を受けて症状が改善しないようであれば
当院のような指圧や骨盤調整の対象になるかと思います。
傷めると何年も痛みが続くこともあるそうなので、無理は禁物です。
スポーツを楽しむのはとてもいいことですが、傷めてしまわないようにしましょう。