GW直前…!紫外線は5月に多いは間違い!?

こんにちは。上野治療室からです。

世間ではGWスタート!皆さんそれぞれに連休を楽しんでいる事と思います!
僕は皆様の診療をがんばります…!

あまりにも暑くてスポーツドリンクを買いました。
水分補給はこまめに行いましょう。

 

さて、行楽シーズンですので屋外での活動が増える時期だと思います。
そんな中、やはり気になるのは日焼け。

 

いつ頃からか、「紫外線は5月が一番多い」という風に
言われるようになりました。
今日はこの話について書きたいと思います。

気象庁の紫外線に関する質問についてまとめたサイトを読むと

気象庁|紫外線に関する質問
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/uv_a02.html

紫外線は最も多いのは7-8月、と書かれています。
また、5月に紫外線が多いのはUV-A領域の紫外線である、とも
書かれています。

これは一体どういう事でしょうか?調べてみました。
難しい話は分からない!という方はさいごのまとめからでも
読んで下さい。

まずは紫外線についてです。
紫外線とは目に見える色の中で最も波長が短い紫色よりも
波長が短い電磁波の事です。

いきなり難しい話になりました。
簡単に説明しますと可視光線は一番長い波長が赤、一番短い波長が紫です
順番に赤橙黄緑青藍紫(虹の7色と同じ並びです)。

これよりも短いものが紫外線(紫色の外側の領域にある線)で
波長としては200nm-380nmの領域となります。

この紫外線を更に波長によって3つの領域に分けます。
UV-A(315nm-380nm)
UV-B(280nm-315nm)
UV-C(200nm-280nm)
因みにUVは紫外線の略(UltraViolet)です。この機会に覚えましょう。
僕は大学の試験でど忘れしてしまい、大変困りました。

さて、このUV-AとUV-Bですが、簡単に言いますと
UV-Aが皮膚を赤く紫外線です。シミ、しわ、たるみなどの原因もこちらです。
UV-Bが皮膚を褐色にする紫外線です。シミなどの原因になります。

一般的な日焼けマシーンが皮膚が赤くならず綺麗に日焼けするのは
UV-Bの波長が多く出ているからなのです。

さてこの一ヶ月ごとの紫外線量ですが、
1年間では5月頃から徐々に量が増え、8月にピークを迎えます。
(6月は梅雨の時期なので日照量が少なく、結果紫外線量も減ります)

太陽光は地表に届くまでの間にオゾン層に吸収されますが、
UV-Aは殆ど吸収されず、逆にUV-Bはその殆どが吸収されてしまいます

このオゾン層の量も季節ごとに変動があり、春はオゾン層が多く
夏から秋にかけて減少していく傾向にあります。

また、先のリンクを読むと
気象庁ではUV-AとUV-Bの合計値、及びUV-Bのみ測定しているようです

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さてまとめです。
以上の話しをまとめますと
○紫外線の量は7-8月が一番多い。
○皮膚を赤くする紫外線(UV-A)はオゾン層では吸収されないので5月頃から多い
○皮膚を褐色にする紫外線(UV-B)はオゾン層で吸収されるので7-8月が多い

という事らしいです。
どうやら
「5月が一番多い」という話しではなく「7-8月が一番多いけど5月も多い」
というのが正しい考え方のようです。

いずれにしろ、日焼け対策はしておくのが良いようです。

皆さん、素敵なGWを!